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section5

 

Python Programming: An Introduction to Computer Science

Python Programming: An Introduction to Computer Science

 

 

3.5 Handling Large Numbers: Long Ints

 

 整数型では表現できる数の大きさに限界がある。また、浮動小数点型を用いると、大きさの制限の問題は解決されるが、出される答えが指数表示となって正確性が失われることになる。

 

 指数表示の例: 15! = 1.307674368e+12

 

 この指数表示は\( 1.307674368 \times 10^{12} \)を意味する。

 

 大きな数を扱うためには、第三のデータ型であるlong型を用いるのが良い。long型は大きさについての制限がない。(もちろんコンピュータのメモリーという制限はある。)

 

 数リテラルをlong型で表現したいときは、数字の後にLをつければ良い。例えば5は普通の整数型だが5Lはlong型である。

 

 最近のpythonでは整数型が制限を超えて大きくなった時には、自動的にlong型に切り替えてくれる。豆知識:long型はprint関数でディスプレイに表示されるときには添字のLが無いものとして、つまり普通の数として表示される。

 

 long型はこのように大きい数を扱うことができるが、不利な点もある。それはlong型に対する四則演算は整数型に比べてかなり遅いという点である。(整数型の四則演算はCPUに組み込まれているが、long型の演算はそうではない。)したがって、long型を用いる必然性がなければ、整数型が用いるのが良い。