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Python Programming: An Introduction to Computer Science
- 作者: John M. Zelle
- 出版社/メーカー: Franklin Beedle & Assoc
- 発売日: 2003/12
- メディア: ペーパーバック
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3.2 Using the Math Library
四則演算(と余りを求める演算)以外にも、pythonはライブラリ(library)の中に他の沢山の数学関数を用意している。ライブラリは単なるモジュールである。ただし有用な定義が含まれている。(だから、ライブラリはモジュールの中でも便利なものとして位置づける事ができる。)例として、ライブラリを使って、2次方程式の根を計算する。
2次方程式についてはよく分かっている。根を計算するプログラムは方程式の係数(a, b, cとする)をインプットとして受け取り、(一般的には)2つの根をアウトプットする。係数と根との関係は、2次方程式の解の公式で与えられる。
quadratic.pyの作成。
プログラムの最初にimport mathを書くことで、mathライブラリが使えるようになる。プログラムの中では、平方根を計算するためにsqrt関数をmath.sqrtと記して用いている。
我々のプログラムは判別式が負の方程式についてはクラッシュする。というのはsqrt関数は負数の平方根を計算することが出来ないからである(math domain error)。現時点ではこれを直すことが出来ないので、ユーザーが判別式0以上の方程式を与えてくれると考えるしかない。
実はquadratic.pyはライブラリを用いなくても作ることができる。そのためには指数演算(**)を用いれば良い。(平方根は0.5乗であることに注意する。)しかし、mathライブラリを使うほうが効率的である。もしも常用されている数学関数をプログラムの中で使いたかったら、まずはmathライブラリを見ると良い。